飼い主という旅人

すれ違うぬくもり 〜わたしに映る、あの子のまなざし〜

近づこうとしただけなのに、ふっと、身を引いた。手を差し伸べたつもりだったのに、まるで「なにか」を拒まれたような気がして心がきゅっと、すぼんだ。あの子の目が、一瞬かたまる。まぶたの奥の、警戒と不安。…ああ、今日は距離がある。悲しいとか、傷つい...
鏡としての犬たち

その瞳が教えてくれた、わたしの後ろめたさ

外出の準備をしているとカチャッとカバンの金具が鳴るたびにふと、気配が変わる。あの子の耳がピンと立っていつの間にか玄関の前に座っていた。大きな目でじっと見つめてくる静かだけど、心に響く視線。「大丈夫だよ」そう言って撫でながら笑顔をつくるわたし...
飼い主という旅人

犬との関係に映る、こころの風景  〜鏡の法則という視点から〜

「うまく伝わっていない」と感じる時愛犬の行動に、ふと引っかかる瞬間がある。何度言っても伝わらない。また同じことを繰り返す。思いがけないタイミングで、してほしくないことをされる。その時、心の奥で「通じ合えていない気がする」と感じたとしたら——...